雑感


一昨日から女将が実家である群馬県藤岡市鬼石町に子供たちを連れて帰省しているので
3日間一人暮らしの参代目です。

昨日は忙しい土曜日でしたが、みんなにお任せをして夜は久しぶりに両親と語らおうと
実家にお邪魔してみました。

すると母親はお出かけ中で、何と父と二人きり(笑)
寂しい取り残された男二人親子のサシ飲みが何と3時間、つまみなしで展開されました。


改めて父親をひとりの人間としてみて接した夜

こう書くと何か物々しいですが、改めていろんなことを父に聞いてみました。
父は現在71歳、結婚43年目、子供3人、孫5人のおじいちゃん
3年前に事業承継し、現在は2社の代表ながら悠々自適な日々を過ごしています。

そんな父が亀山温泉ホテルに戻ってきたのは、大学卒業してプリンスホテル東京に就職、海外出向タヒチ経験を経て28歳の時でした。
母と結婚し翌年に長男である私が誕生するわけですが

偉大なる祖父五兵衛(僕が一番尊敬している人物です)のもとで、様々な活動を展開していきます。

  • ・地元亀山の観光協会亀山支部青年部の立ち上げ
  • ・全国旅館ホテル連合会青年部出向 副部長経験
  • ・JC
  • ・地元君津市議会議員


どうしても自分が見てきた父は 私が亀山温泉ホテルに戻ってきた13年前から、
言ってみれば経営晩年に迎えてきた最近の数年の印象と記憶が強いものです。

しかしじっくり話をして聞いてみたときに
20代後半から70代になる50年間の様々な苦労と思いをわずかですが知ることが出来ました。

一人の人間として、一人の男として、一人の経営者として
鴇田邦朗を 父親というフィルターを少し外してみて聞いてみたときに

同じ40歳くらいのときにバリバリに活躍していたであろうその話に
やっぱり自分はまだまだだなぁって思えました。

どうしても否定しかねない親父のやり方

父と同じ時代を戦い抜いてきた全国の旅館の経営者が、会社をつぶしている事実と
それでも残っている亀山温泉ホテルと

その時その時の答えって見えづらかったり、不安になってくることがあるけど
結果長い時間を経て、商売を続けているというのが

様々な選択を繰り返して繰り返して繋いできた答え合わせになるのだろう。。。

亀山温泉ホテルは 1950年創業 現在創業71年
創始者鴇田五兵衛から2代目鴇田邦朗を経て、参代目鴇田英将へ

そして時代が流れていけば数十年後に、参代目から四代目へ。まぁだれがそうなるかはわかりません。
もしかしたらその時に誰かがこのブログを見て 『俺だし』って思っているかもしれません。

でもそうしたいって継ぎたいって思える会社に私はしていきたい・・・。

三時間寂しい男通しのサシ飲みは、最高の過去と未来をつなぐ大切な時間のギフトとなりました。