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自分のリトリート「その2」

夜は早めに寝て、朝はお腹が空いて起きました。

眠りは浅く、シャキッとはしていません。

朝食は無く、番茶に梅干しのカケラを入れた飲み物が出てきました。スーパーの簡易的な梅干しではなく、本格的に漬けた昔ながらの酸っぱい梅干しです。

梅干しの強烈な酸味で、脳にも刺激が行ったのか、だんだんと目覚めてきました。

朝食後は、ノルディックウォーキングのアクティビティに参加!

皆、食べていないのに早い!(笑)

私のような自然ガイドをしながら、2キロの道を40分掛けて歩く世界とは真逆の世界、しっかりとペースを保ちながら歩く、スポーツとしてのウォーキングです。

ワタクシは真逆の世界におります、亀リトはむしろ立ち止まって様々な自然の変化を発見して行きます。

真逆の価値感に触れるのも旅の醍醐味、どっちが正しいとかは無いと思います、様々な自然との関わり方があると言う事を、私自身も身をもって学びました。

埼玉県の里山風景、千葉県と似ています、ニッポンの原風景。

そして、待ちに待った昼食(回復食)午前中のノルディックウォーキングで最後のカロリーを消費して、お腹はペコペコです。

回復食は、ボリュームを抑え、通常よりも柔らかく煮込んだ「うどん」でした、具はほとんどありません、うどんが美味い!こちらは直ぐに食べたので画像撮るのを忘れました(笑)それくらいお腹が空いていたということです。

最後の汁まで全部飲み干して「うまい!」の一言。

やっぱり空腹に勝る御馳走なし、普段の自分が食べたら、ただの伸びてしまったうどんと感じていたのかも知れません、具の少なさに不満さえ覚えたのかも。

しかし、こちら側に空腹と言う状況があると、特別美味しいし食への感謝に変わります。

もしかしたら、私達、現代人は様々な面で満たされるあまり感謝が足りなくなってしまい、不満を多く感じるようになっているのかも、なんて思いました。

それらの多くは失って初めて気づく事、食に限らず今ある事への有難みを、今いちど再確認しよう、そんな感謝の気持ちを持って断食道場を後にしました。

そして帰り道は「ヤマキ醸造さんへ」埼玉県神川町に来たなら、ここに寄って帰るといいよ、とスタッフさんやリフレッシュの森のリピーターさんに教えてもらった場所です。

手作り味噌の見学や、豆腐作りなど様々な体験を行っているということで、勉強も兼ねて立ち寄りました。

この日は体験は無い日でしたが、売店やカフェなどを訪問、試食で玄米味噌の味噌汁や作り立ての豆腐をヤマキさん自家製醤油で食すると、美味い!しかも鼻に香りが抜ける感じ!爽やか!

作り立てだから香りが特別なのか、それとも半断食で味覚や嗅覚が敏感になっているのか、その両方なのか、こんなに良い香りがするの?と思いました。

なので、回復食と言う事で、出来立ての豆腐セットをカフェで注文(笑)

いやぁ、作り立ての豆腐と醤油で最高ですな、薬味は要りませんわ、今なら豆腐の味、醬油の香り繊細な味わいが良く分かります。

そして、旅の余韻たっぷりに千葉への帰路につきました。

今回のリトリートの総論として、自分に何かを足していく足し算ばかり私たちは考えがちですが、半断食のように何かを引くことも大切なのかと思いました。

半断食でも、十分食べられることへの有難み、味覚や嗅覚が高まって繊細な事を感じれるようになったり、当たり前に感じてしまっていた事への大切さや感謝を感じました。

1日目の得意な事への「ツキ」なども、自分の中ではオカリナが吹ける事が当たり前になってしまっていて、こうして人前で吹く機会を頂けたのは、自分のツキに気づく機会です。

自分にとって普通のこと、当たり前に出来る事、それらは引き算してみたり、知らない人達に会って交流したり環境を変えることで気づくのかも知れませんね。

それがリトリートでいう「自分を見つめる」ことになるようです、山の中で瞑想したり修行のような過ごし方をすることだけでは無く、自己との対話は、もっと身近にあるようです。

修行型リトリートも不定期にやっております(笑)

メディア記事では「リトリートの達人」などと慈悲深いライターさんにご紹介いただいたりしておりますが、私もまだまだ発見の連続で、終わりはありません。

これからも定期的に、自分自身のリトリートを続けて行こうと思います。

今回は断食道場だったから、次回は食べ放題バイキング宿でも行こうかな(笑)