千葉県に熊がいないのはなぜ?
いやぁ、、今年も熊が出てきましたね。。
私は千葉県のリトリートガイド、千葉県にネイチャーガイドなんているの?と思われますが、ここにおります。

ネイチャーセラピストの豊島大輝と申します。
最近は、千葉の山にお客様をご案内するときに、ほどんどの人が「千葉県は熊が出ますか?」と聞いてこれられます。
ま「千葉は熊がいないから安心して申し込みました!」と言われる方もいて、千葉の山や谷をご案内すると、たいてい一度は熊の話題が出てきます。
きっと、昨今のニュースを見て、心配されているのでしょう。
「いませんよ、千葉県は本州で唯一、クマなし県と言われているくらいですから」と私は答えます。

千葉県民あるあるですが、県民が千葉の地形のことを話すときは、大抵チーバくんが登場します。チーバくんを横から見た姿が千葉県の形になります。

生成AIにイラスト作らせたら凄いですね、こんなのが簡単に出来てしまいました!
要は、千葉県に熊がやってくるためには、関東平野を横切らないと来れない訳で、さすがに大都会を横断できる熊は一頭もいいないのがその理由です。

黄色が利根川、青色が江戸川。
また、最後の難関として千葉県の県境には川幅の広い2本の川があり、さすがの熊もそこを渡って来れないというのが、その主な理由です(利根川は江戸時代前は東京湾に流れ込み、今の形とは違います)
ちなみに星印は、私が活動しているエリアです。

©JAXA / JAXA Earth API / ALOS全球数値地表モデル (DSM) “ALOS World 3D – 30m (AW3D30)” ©国土地理院 / 地理院タイル / 標高タイル(基盤地図情報 数値標高モデル)、地球地図(標高) ©OpenLayers
じゃあ、関東平野が街になる前はどうだったのかというと、これは6000年前(縄文時代)のJAXAによるシミュレーション画像ですが、千葉県は、ほぼ島の形をしていて、内陸から切り離された地形で熊も千葉県まで来れなかったことが分かります。
さて、これが千葉県に熊がいない主な理由ですが、どうして、そんなに熊が増えてのでしょうか?または集落に降りてきているのでしょうか?

要因は複数あると思いますが、私はその理由の一つに、森と集落のあいだの緩衝地「里山」が減少していることもあると思っています。
実際、他の動物も集落にどんどん降りてきています。
ここから先は、熊に限らず「野生動物全般」の話ですが、、
千葉県は「熊がいない」というより「熊だけいない」状況で、他の動物は、いっぱいいます、サルやイノシシ、鹿などの農作物の被害は大きいです。
更には最近「キョン」という鹿の外来種が異常なペースで増えてきています。

人を怖がらない熊が出てくるように、かなり前から「人を怖がらない猿」が出てきていて、人のすぐ近くを歩いている事もあります。
私たちが里山に入らなくなった分だけ、森は静かになりすぎていて、動物たちは人間の気配を感じず、安心して集落まで降りて来ているのかも?そんな事を現場では感じています。
里山は、人の社会と森の社会(野生動物の生態系)をつなぐ、間(あいだ)のような存在、森に響きわたる人の声や暮らしの賑わいがあることで、動物たちも人間の気配を感じて、静かに森の奥に戻っていく。

野生動物が集落まで押し寄せてきている今だからこそ、人が自然との関りを取り戻し、安全な範囲でキャンプをしたり、森林浴やハイキングをしたり、バーベキューで賑やかにしたり(もちろん熊がいない場所でですよ!)
人間の側からも、動物たちを山に押し返すように、もう一度、山や自然との関わりを取り戻せる社会になるといいなと心から願います。
安全な範囲でですが、身近な山から登ってみたり、大いに自然を楽しんで、人の賑わいを、森に届けてみませんか?
関連記事:サファリツアー!!



