赤とんぼの一生
今日は8月31日、夏休みの宿題に追われているお子様も多いのではないでしょうか?
夏の終わりに、ちょっと赤とんぼの小ネタを書いてみたいと思います。
秋になり、田んぼの稲刈りが終わると、この赤とんぼが飛んできます、まさに秋の風情を与えてくれるこの赤とんぼですが、実は「春にもいる」ことはご存知でしたか?
これは6月の羽化したばかりの赤とんぼ、こうして稲がスクスクと成長する田んぼに目いっぱい水を張った時期に、赤とんぼは田んぼや小川の土手など、身近なところで成虫になります。
色を見てみると、、あれ?赤とんぼではなく「黄色とんぼ?」といった色合いです。
このトンボ、夏前によく見かけますよね、全国どこでも田んぼがある場所ならいっぱいいるトンボです。
実はこの黄色とんぼの色が、秋に赤色に変わるのです。
赤とんぼは暑さが苦手で、6月から7月のはじめ頃には田んぼや里山など、身近なところにいるのですが、夏のあいだは標高が高い山などに移動しています。
そして、秋になって里山に降りてきた頃には、すっかり赤くなっています(婚姻色といいます)
一度、夏場に標高の高い場所に移動しているから、秋になって現れたトンボと錯覚しますが、実は6月の梅雨入り前によく見かける、あの「黄色とんぼ」が赤とんぼの正体だったのですね。
この夏に、リトリートのご参加者からふと、こんな質問がありました。
「ずっとリトリートの仕事していて、飽きたりしないんですか?」と。
私は、反射的にこう答えました「飽きないですよ、ビジョンがありますから」と。
いつか自分のリトリート施設も持ちたいし、全国にその地域ならではのリトリートを開発し、新しい一つの分野として、やがて日本文化として広がるまで続けたい、迷うことなくそう思いました。
そして、少し時間が経ってからもうひとつ出てきたのが、こうした赤とんぼの話とか、自然の話題を通して、いろんな方と知り合えるからじゃないかなぁ、、と。
赤とんぼが夏を越えて色を変えて戻ってくるように、私たちの心もまた季節と共に変化していきます。
リトリートの場では、自然の話を通して思わぬ会話が生まれます。「へぇ、そうだったんだ!」という気づきから、初めて会ったお客様とも打ち解け、まるで探検隊のような一体感が生まれます。
だから私は飽きないのだと思います。自然と、そしてリピーターさんであっても、人との出会いがいつも新しいから。
そんなことを、夏の終わりにふと思いました。
まだお会いしたことがない方も、何度かお会いしたことがある方も、また奥房総で語り合いましょう。
その日が来るのを、私も楽しみにお待ちしています。