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冬のプチリトリート

昨晩は、いつものランニング&ヨガサークルのメンバーで横浜みなとみらいを走ってきました!!

今日は、いつもと指向を変えて、日常の中に落とし込める「プチリトリート」のお話をします。

 

【リトリートとプチリトリートの違い】

①リトリート=日本語で転地療法とも訳される、湯治や養生など自分を整える旅のスタイル。

②プチリトリート=私が提唱している、日常生活の中に落とし込める小さなリトリート(参考記事

 

リトリートの達人と呼ばれているからには、さぞかし海外の有名リゾートホテルのリトリートを参加しまくっているんじゃないかと思われがちですが、その逆で小さなリトリートを繰り返して、リトリートの神髄を「日常に落とし込んでこそ」リトリートの達人だと思っています。

 

さて、晩秋から冬の話に戻します。

この時期は、急激な日照量の低下と気温の低下により、人はバイオリズムを乱しやすいです。

特に冬場は「セロトニン不足」になりがちです。

※セロトニン=精神の安定に関わる神経伝達物質で「幸せホルモン」とも呼ばれ、心の安定を不足すると不安や焦りなどの原因になり、晩秋から冬にかけての「気分の滅入り」の原因になりやすい。

もちろん、私とて皆様と同じ人体の構造で出来た「ヒト」ですから、同じ状況になります。

何となく物悲しい気持ちになったり、ちょっとした一言でいつもより傷ついてしまったり「なんでこんなに焦ってるんだろう?」と思う日が増えるのも、この季節ならではの現象です。

なので、達人としては「自然に任せる」のではなく「自然に合わせる」ことが肝心だとお伝えします。

雨が降れば傘をさすように、暑ければ日陰で休むように、寒い冬にはセロトニンを増やす。

私は、こうしてランニングに参加したり、日々セロトニンを増やす工夫して過ごしています。

そして、せっかくなので今日は「セロトニンが実際に増える具体例」として、2つのプチリトリート方法を紹介しておきます。


①リズム運動

これは走るだけじゃなく、歩く・軽くステップを踏む・肩を上げ下げする・ゆったり呼吸に合わせて体を揺らす。そんな「等間隔のリズムを刻む動き」のことです。ヨガでも良いですし、散歩でも、テニスや卓球のラリーでも、スポーツクラブに通っている方なら、自転車こぎ、水泳やボクササイズなどのレッスンも良さそうです。

人の脳は、一定のリズムが入るとセロトニン神経がスイッチオンになると言われています。

私は、昨日の横浜ランニングで、横浜駅から横浜港までの往復を走ったのですが、後半のゴール近くになって、むしろ体が軽くなった感覚がありました。

もちろん、エンドルフィンなど他のホルモンも出るランナーズハイの要素はありますが、リズム運動によってセロトニンが動き出した合図とも言えるでしょう。


②朝の光を浴びる

これは本当に効果が大きくて、朝の太陽光はセロトニンの生成を強力に後押しします。

外に出られなくても、部屋のカーテンを開けて、窓辺で数分だけ光を浴びる。通勤時は太陽光が当たるルートを選んでみる、電車内で東側(太陽光が当たる方角)に座ってみる、などなど、それぞれの住環境や通勤環境のなかで、朝の光を浴びる工夫をしてみましょう。

いきなり結果はでなくても、続けていくことで、きっといつもの冬よりも、呼吸がゆるんで、気持ちが少し明るくなるのを実感できます。

この2つは、旅に出なくても、職場でも、自宅でも、日常の動線の中でできる「プチリトリート術」です。

冬はどうしても心が内に入りやすい季節ですが、こうした小さな「整え」を積み重ねるだけで、一日の感じ方がまるで違ってきます。

昨日のみなとみらいのランニングで感じたことは、リトリートの本質は「特別な旅」だけではなく、そこから学んでエッセンスを日常に持ち帰る小さな工夫が大事だということです。

皆さんも、ぜひ普段の生活のどこかでリズムに身を任せたり、朝の光を浴びたり、そんな「プチリトリート」を取り入れてみてください。

参考記事:葉山でヨガ&新年会