マインドフルネスの岩
先日、とある企業研修会社の社長さんを「マインドフルネスの岩」にお連れしました。
今度、経営者向けのリトリート研修をお考えで、私がご案内できる場所や実施しているリトリート中のワークを実際に体験して頂きました。
マインドフルネスの岩とは、とある山の尾根でこんな感じの度肝を抜く場所です(笑)
私がいる場所は一人しかマインドフルネスが出来ませんが、対岸に岩がもう一枚あり、この画像を撮ってくださった社長さんがいる側が平らになっていて、そこでは複数人が行う事が出来ます。
マインドフルネスの岩からは、房総半島の山々を見下ろす事が出来ます。
他の場所でもマインドフルネスは行う事が出来ますが、この場所は特に強いストレスやプレッシャーを抱える経営者さんや管理職を対象としたワークを行う場所として使っています。
マインドフルネスは突き詰めると難易度が上がってくるため、初級、中級、上級と方法を使い分けています。
例えば、こちらは初級で学生さん対象のマインドフルネス、ただ湖を眺めてもらいます。
話し出す子もいますし、石投げを始める子、マインドフルネスと言っても、そんなに厳密に行う訳ではありません「たそがれる時間」時間を感じてもらいます。
定番の「わっ!」と押して、ふざける子もいます、まぁ、そんなにマインドフルネスが必要ない年代なのかも知れませんね、でも今の子たちはショート動画10秒を最後まで見てられないとも聞きますし、こうしたスローな体験が必要だと思ってやっています。
自分の内面に感じた事が出てきたら、先生に報告して終了です。後は自由時間を過ごします。
「ホッとした」
「久しぶりにゆっくり出来た」
「宿題のことをしばらく忘れていられた」
などなど、感じた事は人それぞれです。
さてマインドフルネスの岩に話を戻すと、こちらは上級編です。
※中級編はナイショです、現地で体験してくださいね。
鎖を使ってよじ登るプロセスまであります。
ちょっと難しい言葉を使ってしまいますが、ここのマインドフルネスの岩はマインドフルネスをするだけでなく「ネガティブ・ケイパビリティ」のワークの場としても使用します。
ネガティブと言うと、ちょっと印象が良くないですが意味は「先行きが見えない状況の中で、その状況を味わう」ということです。
または「一見マイナスな出来事や、不確かな状況から意味や価値を見出していく」ということになります。
これは別の日、自分のマインドフルネスで訪問したとき、1時間くらいはここで過ごしました。
悩みがあるとき、何かモヤモヤがあるとき、自分の力ではどうしようもない状況にあるとき、そんな時は、ここで静かに内観する時間を取ります。
私がリトリートを通して、一番高める事が出来たかも知れない能力は、この「ネガティブ・ケイパビリティ」かも知れません。既に皆様のお陰で達成できましたが、CAMPFIREのクラファンでも、その辺りの人生の不遇を感じた時についても書きました。
ネガティブ・ケイパビリティのワークの時は、私も、または参加者同士も、安易に解決策やアドバイスをせず、ただ、今の状況やどうしても解決できない、向き合っていくしかない問題、先が読めない状況変化、などを話せる範囲でオープンマインドに話してもらいます。
マインドフルネスの岩ですが、その時だけは話すワークです。
先日、経営者さん3名をお連れした時は、1時間くらいはここで話していたでしょうか、皆様、今すぐは解決しようがない問題や状況変化と、常に向き合っています。
管理職や経営者など責任が増えれば増えるほど「ネガティブ・ケイパビリティ」は増えてくるように思います。
また経営者さんに限らず、誰しもが自力では解決困難な様々な人生や仕事の問題に直面した時に、もがいたり、あがきます、もちろん私もそうです。
その「もがき」「あがき」の中で、卑屈になってダメになって行ってしまう人もいれば、暗闇の中から光を見出す人もいます。
私は、リトリートという「光」を見つける事ができました。
いろんな光の見つけ方があるとは思いますが、私の場合は一度はあがくものの、やがて観念してもがいたり、あがいたりするのを止めて、現状をありのままに見つめることが出来た時に、思わぬ気づきがあったように思います。
そんな自分自身で光を見つける体験を、多くの方にしてもらいたいなと思って、このマインドフルネスの岩でのマインドフルネスや、ネガティブ・ケイパビリティのワークを続けています。
明日も、午前中のヨガを終えたら、その内の2名様をここにお連れする予定です、良い時間になりますように。