若旦那のつぶやき

情熱の参代目若旦那 鴇田英将です!!

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「こんな旅館なんて継たくなかった」
そう思ったことは1回や2回じゃなかった。
自分の思った通りにいかない時、お客様から怒られた時、旅館の評価が低い時、アンケートにボロクソ書かれた時、両親に反発した時、スタッフのみんなとうまくコミュニケーションが取れなかった時、僕は何度となくそんな言葉にできない声を心の中で叫び続けてきました・。
僕はとっても弱い人間でした。

中小企業庁が発表したデータにこんなものがあります。
日本の中小企業で 事業を継承させようと決断できない方が全体の22パーセント
私のように家族に事業継承する方はおよそ40%、その継承までには5〜10年かかるケースが全体の40パーセントだそうです。つまり今の私の様に継ぐ人間が半分。残りの半分はどういう事かわかりますか。
旅館業は完全に衰退産業です。旅館が1年間に倒産廃業休業する件数をごぞんじですか。およそ100件です。月に10件近くが営業を終了している現実なんです。
千葉県だってそうですよね、一昔前に一斉を風靡していた旅館も温泉地も、廃れてしまっているところがおいいですよね。

考えられる原因は2つだけです。
過剰な借金で首が回らなくなったことと、継ぐべき後継者がいないこと。
つまり先程の答えは、半分が事業が継承できずに終わりを告げるという事。

ここ亀山温泉ホテルは先代会長が起こし、父社長が繋げ、三代目である私に継承させたことは、ものすごい生き残ったという証そのものなんです。


今から10年前僕は亀山温泉ホテルに、高校卒業以来ここで人生を生きていくために戻ってきました。28歳の時でした。高校卒業して親の脛をかじった大学生活を謳歌しました。今から考えれば厳しい経営状態の中で3人の子供を育て上げ、学費に仕送り、そしてお金のかかるサークル活動にどれだけの大切なお金を使ってきたのか、あの時は想像だにしなかった。今ならはっきりと良くわかる。自分がどれだけ両親に守られ、自由を与えられていたのかを。

就職したのは伊香保温泉福一という、有名大型旅館でした。それも最後はやっぱり父親の存在の大きさを知ることになるのでしたが、その話はまたこんどゆっくりします。

同じ旅館業、一生懸命に働き、将来的なことを見据えながら実務にサービスにおもてなしを学びました。それは5年の月日が経ち、27歳になってここにいる若女将との結婚を決め実家に戻ったのでした。

私がここを継ごうと思ったのは、18歳の時、働く父と母の背中が、ずっと見てきたその背中がやっぱりかっこよかったんです。今でも覚えている父の言葉があります。大学進学のコースを伝えるときに、旅館を継ぐと初めて言葉にして父に伝えたときに
「俺は今まで一度だってことお前に継いで欲しいと口にしたことはない。でもずっとその気持ちでお前を育ててきたのだ」と。両親の大きな愛と畏敬の中で僕はきっと必然的にここ亀山温泉ホテルに戻ってきたのだと思います。

5年、スタッフ80名を超える高級大型旅館での修行経験を自分の自信に、家業について僕は意気揚々とこう思っていました。「亀山温泉ホテルの名前を全国に轟かせる」それが帰ってきたばかりの夢でした
高いモチベーションと、描く夢と、旅館経験の自信を持って実務についた亀山温泉ホテルで僕は冒頭にあげたように、何度なくその鼻っ面がおられました。

お客様からのクレーム、やりたいことができないジレンマ、父母との衝突、スタッフと取れないコミュニケーション、低い口コミ、ネットでの誹謗中傷、汚いボロい行き届かない、見たくない聞きたくない思いたくない、色んな問題に直面しました。
お客様が到着してすぐに掃除の行き届かないお部屋を見て、帰ると言ってお帰りになったこともありました。前職からお世話になっていたお客様が期待してお越しになったのに、「こんなところ二度と来ないわ」と信頼を裏切ってしまったこともありました。
何度もくじけそうになりながらもがんばって来られたのはそんな中でも下さるお客様の温かいエールと、素晴らしい温泉の評価があってこそでした。

なんとかしないとなんとかしないと、僕はがむしゃらで色んな挑戦をして改善をして、仕掛けをして売り上げを回復させました。今まで売り上げが下がっていたのは上向きに変わったのでした。当然私はいい気になっていました。

今ならよくわかります。一人でがむしゃらにあげた売り上げに本当の喜びは何もないってことを。

僕がこの10年亀山温泉ホテルで働いてきた一番嬉しかった2つの出来事は、売り上げが上がったことでも、お客様から褒められたことでも、亀山温泉ホテルを改装したことでもありません。

4年前のミーティングで初めて 経営理念と心訓10カ条をみんなで斉唱したとき
2年前に倫理法人会のあつまりで、朝礼実習に取り組んだとき

私は一人で思考錯誤してあげた売り上げなんてどうでもいい。亀山温泉ホテルで働くみんなと心一つに何かに取り組み、そしてそれを達成する。そのことこそが私の一番の喜び、そして願い、そして幸せなのだって、あのときに気づいたんです。

自分が出張でいないとき旅館を支えているのはみんななのだってことを。
朝寝坊してゆっくり出社したときに朝食を用意して出しているのはみんななのだってことを
お客様を受け入れるお部屋を清掃セットしているのはみんなが汗をかいているからってことを
アンケートに書いてもらわないことですら、それが当たり前の状態にみんながしてくれているから、
毎日お客様に出しているお料理を、いちから仕込んでいるみんながいることを
何も仕事せずにHPやブログで自分をアピールしているだけで頑張っているねと言われるには、そこに見えないところで一生懸命に汗を流している働いているみんながいることを
私が只今って家族団らんしている時は、まだ旅館で遅くまで下膳して片づけるみんながいることを
お疲れ様、おはようございます、声掛けくれるみんなに対して作業したまま顔を見ずに言葉を発していた恥ずべき自分に気付いたとき・・・

本当にごめんなさい。自分じゃない誰かのせいにして旅館を否定していたこと、他の旅館やお客様を見て仕事をしてきたこと、みんなの目をしっかり見てこなかったこと、みんなの心に本気で寄り添ってこなかったこと、

全て自分の心と自分の働き方に問題がありました。

私の夢は 亀山温泉ホテルの名前を全国に轟かすことなんかじゃない
みんなと心一つにして 亀山温泉ホテルが100年続く100人企業になることが今の私の夢です。3代目の夢です。

現在創業70年、あと30年。現在スタッフ22名、あと78名。
みんなの心一つにしてこの目標のためにみんなの夢をこの夢に重ねて働いていってほしい

みんなが心一つに本気で心訓10カ条に沿って働こう。
亀山温泉ホテルで
1. 一番楽しく立派なことは お客様の為に一生懸命になれることです
2. 一番みじめなことは 手を抜くことです
3. 一番淋しいことは 笑顔と元気がないことです
4. 一番醜いことは 仲間を信頼できないことです
5. 一番尊いことは 自分にそして仕事に誇りを持つことです
6. 一番美しいことは 仲間をお客様を輝かせることです
7. 一番悲しいことは 悪口不平不満を言うことです
8. 一番目指すことは 全員が本気で日本一の旅館だと信じて疑わないことです
9. 一番嬉しいことは みんながひとつになって、共に喜び、共に泣くことが出来ることです
10. 一番なことは 私たちがここにいることです。


本気で亀山温泉ホテルが日本一の旅館で企業だって信じて疑わない仲間になりましょう。
私達はここにいていいのだ

約束します

みんなが働きやすく、お客様の事を全力で考えられる環境を整えます
それぞれの働き甲斐を大切にして、それぞれのペースを確保できるよう努めます
納得いく賃金、ボーナス支給、年に1回の社員旅行をみんなで目標達成して勝ち取りましょう。
みんなの夢が叶うように会社として全力で応援します。
ありがとうがいっぱい集まるあふれる会社にします。

先代、父社長がたいせつにしてきた地域を思う気持ちをしっかり引き継ぎ、それを守りながらよりお客様に選んでもらえる宿になるために、僕はここにいる誰一人欠けることなくみんなとその夢を叶えていきたい。

全身全霊をかけて盛り上げていきますので、是非一緒に宜しくお願いします。

そしてこの先の30年後4代目の子供たちが『僕は父さんの背中を見て育ったからここを継ぎたい』と事業継承をする亀山温泉ホテル創業100周年になるその時に私はこう言いたい『私はそのつもりでお前を育ててきた』と。大好きなみんなの笑顔に囲まれて。


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