若旦那の夢【参代目の挑戦】

実家に戻ってきた2008年8月
亀山温泉ホテルで働きながらすぐに思い描いた夢があった


それが 露天風呂をつくること


自分が想像している遥か上をいく亀山温泉の泉質の高さ
誰もがわかる亀山温泉ホテルの強みである チョコレート色の天然温泉

その商品力を最大限に生かすには心もとない 男女内風呂一つずつの事実

亀山湖展望風呂を表したその内風呂は、確かに眼下に亀山湖を眺められるが
その表現をするには少しだけその商品力が弱いことをと自分自身の思いの他に

お客様のお声からも明らかにそれを意識することができた。


だから何より露天風呂を作りたかった。


沢山の勉強を重ね、沢山の良書に出会い
成功者の体験を学び、話に耳を傾け、人の夢に対する宣言を掲げた。


それが 夢に期限をつけること

2008年8月に実家に戻ってきた僕は
2013年に自身の方向性を見つけることができた一つのセミナーに出会うことができた。


そしてそのセミナーで出すことができた答えが その5年後
つまり実家に戻ってきたからちょうど10年の節目である 2018年

露天風呂をつくるとの宣言だった
そしてその露天風呂の完成をひとつの結果として、家業継承へ踏み切るということだった。


自分の中では本当に想定内での順調な売上推移だった。
それは2013年にセミナーで描いた数字のそのものだった。


だからこそ 2018年の露天風呂完成はいよいよあと2年を控え現実を帯びてきたつもりだった。


そもそもだ
2013年以降僕はその夢を有言実行するためにも
そしてお越し下さるお客様のご期待に応えるためにも、そしてより良い温泉旅館として変革を続けるためにも約束をし続けてきた。

2018年に露天風呂をつくる

その計画は2013年以降の僕の名刺にしっかり書き示してある
その夢宣言は亀山温泉ホテルのロビーに、若旦那の夢宝地図として全てのお客様の目に触れるところに高らかに宣言してある。




それが今


嘘になろうとしている。
5年越しの嘘つき旦那に若旦那が陥る可能性が出てきた。



だからこそ僕はとことん凹んだ、そうは甘くないのかと現実を突きつけられ
モチベーションが下がりかけた。



経営の難しさ
決算書では見えない経営の現実の壁


ふわふわしていた僕の両足が地面にしっかりと押し付けられた気がした。


でもすっごい大切なこと
というか一歩目


まず知ろう今の現状を
そして考えよう今何をするべきか
そしてそのうえで踏み出そうその一歩を

足が前に出なけりゃいろいろ考えていても何も起こらない
未来に期待するだけならだれでもできるけど、その未来を掴みとるには行動するしかない。

まだ可能性がある、絶対ある!!

だから僕は まだまだうそつきにはなりたくない。



この子達の為にも